手造り味噌Q&A

皆様から寄せられたよくある疑問や質問にお答えしています。



1. 仕込んだ手造り味噌にカビが生えてきたのですが(梅雨から夏にかけて非常に多いご質問です

お味噌に出ている白いカビは【産膜酵母】という酵母です。日本酒や焼酎にも入っているのですが、お酒は頻繁に攪拌するので出てきません。 お味噌は固まった状態なので、空気に触れると表面に酵母が出てきます。普段から口にしているので特に問題はありません。お味噌がしっかりと熟成をはじめている証拠です。

青、緑、黒の類はパン等に生えるカビと同じようなカビですが、心配ありません。お味噌自体は塩分の強いものですから、お味噌の中は雑菌が育ちにくい環境です。たとえ表面全体がカビで覆われてもその下では必ず美味しいお味噌が出来上がるものなのです。早まって処分などは絶対にしないで下さい。

【対処方法】

今はそのまま置いておいて下さい。カビを取ってもまた出てきます。 どんなにカビが出ても慌てることはありません、 カビが出る季節まで来たらもう人間には何も出来ません。こうじ菌の力を信じて、待つのも作業と腹をくくって常温のままゆっくりと熟成させあげて下さい。

日本が世界に誇る究極のスローフードです。気持ちもスローで行きましょう。大丈夫です!美味しい「てまえ味噌」になります!安心してくださいね! 開封時になったらカビや顔を出した酵母の部分だけ取り除き、必ず全体をよくかき混ぜてからお召し上がりください。全体を混ぜるか混ぜないかでお味噌の味が全然違ってきますので、これはとても重要な作業なのです。それでも不安な方はこちらよりお問い合わせ下さい


2. 味噌造りは初体験のまったくの未経験者ですが大丈夫でしょうか?

大丈夫です。仕込みはばっちりフォローします。失敗を考える必要は全くありません。弊社の味噌造りセットは、手造り味噌講習会等を通して蓄積したノウハウの集大成でもあります。厳選した原料を絶妙なバランスで配合し、仕込みは出来るだけ簡単にできるよう繰り返し実験をして、今の形となっています。市販のお味噌とは比較にならない、美味しいお味噌になる事は間違いありません。初めてでも安心して仕込むことが出来ます。


3. “麹”ってなんですか?

この質問に一言で答えるのは難しいですね。簡単に言うと味噌、醤油、日本酒、焼酎、みりん、等の原料になる、お米にこうじ菌を付けて育てたお米の加工品です。「麹」があるからこそ和食文化が生まれたとまで言われています。

しかし、麹のまま食卓に並ぶことは希なので縁の下の力持ち的存在です。お米に菌を付けると米こうじ、麦だと麦こうじ、大豆だと豆こうじ等、穀類なら何でも麹にすることができます。「麹ってすごい」もご参照ください。


4.手造りしたお味噌の、一番良い保存方法を教えて下さい

お味噌自体は常温で2年や3年置いても腐るものではありません。弊社では通常ビニールの袋に入れて出荷していますので、一度タッパー等の容器に移し替えて、冷蔵庫に入れて保存されることをお勧めしています。

冷蔵庫に入らない場合は、冷暗所であれば常温でも全く問題はありません。大切なことは、食べ時をのがさずに食べきることです。弊社のお味噌は、夏を2回超すと味や風味が落ちてきますので、お早めに食べきっていただく事をお勧めしています。(注)食べられなくなるわけではありません。


5.お味噌をカップや樽で通販・販売しないのはなぜ?

ゴミ問題を考えてのことです。カップ等で販売すればお客様の使い勝手が良いのですが最終的にはゴミになってしまいますし、焼却の問題もあります。お客様に一手間おかけしてしまいますが、カップ等での販売はしない事にしました。代わりに、箱代や包装にかかる費用はいただかない方針です。できあがり味噌の通販はこちら


6.「天然醸造」と「手造り味噌」はどこが違いますか?

お味噌の表記は、JAS法や食品衛生法など、いくつかの基準に従う必要があります。 お味噌の製造段階で、加温して醸造を促進しなければ「天然醸造」と表記できます。指定された食品添加物を使用していないことも条件です。
味噌の原材料である麹が、伝統的な手作業でつくられている場合は、「天然醸造」に加えて「手造りみそ」と表記することができます。小泉麹屋のお味噌は、「天然醸造」で「手造りみそ」なのです。