みその歴史
みその栄養素
みその主原料である大豆は、良質のタンパク質を豊富に含む食品で、”畑の肉”と言われています。

みそは発行によって、大豆にはない、またあっても少量のアミノ酸やビタミンなどが大量に生成され、栄養的に優れた食品です。みその栄養は、米みそ、麦みそ、豆みそでは若干異なりますが、中心になるのは大豆の栄養です。大豆のタンパク質は、酵素によって加水分解され、約30%がアミノ酸になります。その中には生命維持に不可欠な必須アミノ酸8種すべてが含まれます。

その他にも、炭水化物、脂質、灰分、ビタミン、カリウム、マグネシウム、繊維質など、たくさんの栄養素が含まれます。一つの食品で、これほど多くの栄養を含むものは、みそ以外に例がないんですよ。

みその種類別主な栄養素
米みそ(辛口・淡色)
タンパク質
13.5%
脂質
5.9%
炭水化物
19.6%
灰分
14.0%
水分
47.0%
麦みそ(辛口)
タンパク質
12.8%
脂質
5.2%
炭水化物
21.0%
灰分
15.0%
水分
46.0%
豆みそ
タンパク質
19.4%
脂質
9.4%
炭水化物
13.2%
灰分
13.0%
水分
45.0%
●みそとタンパク質
人間が生きていくためにはタンパク質が欠かせませんが、みそにはそのタンパク質、とくに良質なタンパク質がたくさん含まれています。

これらのタンパク質は、人間の身体に摂取されると、消化酵素によりアミノ酸に分解され、最終的には単体のアミノ酸となって体内に吸収されます。

人間はそれらのアミノ酸から必要なものを取って、組み合わせ、自分の身体に必要なタンパク質を合成していきます。

そのアミノ酸の中にどうしても必要で、他のアミノ酸で代用できないものが9種類あります。その9つのアミノ酸のことを必要アミノ酸、または欠けてはならないアミノ酸という意味で、不可欠アミノ酸ともいいます。

動物性食品の牛乳、卵、肉などには、この9種類のアミノ酸が人間にとって望ましい割合で含まれていて、人間がそのまま効率よく利用できます。それをアミノ酸価が100といいます。

植物性食品では、トウモロコシが32、精白米が66、大豆が86、小麦が38です。つまり、みその主原料である大豆のタンパク質は、身体に必要な必須アミノ酸を、非常によい割合で含んでいるということになります!

日本人の食生活になじみ深い「ごはんとみそ汁」は栄養の面からみても、非常に合理的な食習慣であるとされています。

米のアミノ酸価が65で、これは必須アミノ酸の一つリジンという物質が少ないためです。みそ汁(大豆)にはリジンが多いのです。
また大豆に少ないメチオニンには米に多く、ごはんとみそ汁の組み合わせは、足りないところを補いあっています。

小麦を主食とする民族に比べて、米と大豆が同じ地域で収穫できたことは、日本民族にとって非常に幸運なことだったんですね!

●みその脂肪
みその材料である大豆は、大豆油が採れることでもわかるように脂肪が多く、約20%も含まれています。製品の豆みその脂肪の含有率は約10%です。米みそや麦みその麹に使われている米や麦にはもともと脂肪が少ないのですが、精白して使うためにさらに含有率は少なくなります。麦、米みそは、3%から6%で、これは配合する大豆の割合によって異なってきます。

脂肪は脂肪酸でできていますが、脂肪酸の中の不飽和脂肪酸は植物油や魚油に多く含まれ、血中のコレステロール値を下げる働きをもっています。


●みそと炭水化物
炭水化物はデンプン、糖類、食物繊維の総称です。みそつくりの麹に使う米、麦はデンプンが主成分ですが、大豆には含まれていません。デンプン(澱粉)は水に沈殿する粉ということから名づけられ、ブドウ糖が約500個つながって出来た物質です。

みそが発酵する過程で、デンプンの多い米麹や麦麹は分解酵素で分解されて、一部はブドウ糖にまでなります。そのため、米麹や麦麹の配合割合が大きいみそほど甘いみそになるのです。

●みそとビタミン
みそには、AとC以外のビタミンはほぼ含まれています。中には原料の食塩にはもちろん、大豆、米、麦にも含まれていないビタミンB12さえ存在します。このビタミンB12は、本来植物性の食品には含まれていないビタミンなのですが、発酵の過程でできると考えられています。

発酵食品の微生物の働きをここにもみることができて大変興味深いものがありますね!

また、みその原料となる大豆にもビタミンEが多く含まれているため、みそにもビタミンEが多いのです。

●みそとミネラル
みそは仕込みの際にかなりの食塩を加える為、含まれているミネラルの中ではナトリウムがとりわけ多くなります。その他には、カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄が多く含まれています。みそは単独で食べることが少なく、みそ汁や和え物など、他の材料とともに食すので、それらも含めてミネラルのすぐれた供給源となるのです。

みそに含まれているマグネシウムは、天然のカルシウム拮抗剤といわれていて、カルシウムが血管の細胞内に入るのを妨害する働きをもっています。要するに骨粗しょう症や高血圧症を防ぎ、成人病の予防効果をもつといえるようです。

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